■ウォンの強化と貿易収支
1974年には石油の大幅値上げによって、輸入が68億5100万ドルに増えましたが、輸出も44億6000万ドルという高い水準に達していたので、輸出の輸入カバー率は65・0%に上昇していました。
1974年以降ウォンは1ドル=484ウォンに固定されますが、輸出は1977年までに100億4650万ドルに増え、この年の輸入108億1050万ドルの92・9%をカバーするに至りました。
輸出額は2・25倍に増え、輸入の伸び率が1・6倍にとどまったためでした。
この期間韓国は高度成長を続けたので、輸入数量の伸びが高まったため、貿易収支は1977年に均衡しえたのでしょう。
こうなると、国際収支基準からみて、ウォンは過小評価の通貨となったのでした。
■ウォンの強化と貿易収支
韓国では、1960年に輸入は3億4300万ドルであったから、輸出は輸入の1割にみたなかったことになります。
しかし、60年代に輸出は急ピッチで伸び、1971年に10億6760万ドルと10億ドルの大台をこえました。
1960年の32・5倍となったのです。
他方、輸入も増えたが、7・0倍の23億9400万ドルにとどまったので、輸出は輸入の44・6%をカバーするに至りました。
70年代になっても、輸出の伸びが高く、貿易収支の改善は進みました。
■ウォンの強化と貿易収支
ウォンは強い通貨になりましたが、その基礎は輸出の増加でだったそうです。
そして、輸出の増加と韓国の工業発農とはあいたずさえて発展を続けました。
いまなお発展を続けているのです。
韓国の貿易収支は60年代の初めには記録的な入超でした。
1960年における輸出は3280万ドルにすぎず、今日の韓国の状況をみると今昔の感があります。